「失敗したことが頭から離れない」
「また失敗してしまった」
「失敗してもすぐに切り替えられる人がうらやましい」
このような悩みをお持ちではありませんか?
仕事に失敗はつきものですが、いつまでも引きずると集中力が落ちたり、自己嫌悪に陥ったりしてしまいます。
「失敗する自分」のイメージが頭の中に残り、何事にも消極的になって毎日が苦痛になるかもしれません。
この記事では、失敗を引きずる人とそうでない人の違いや、失敗を引きずる理由、そうならないためのポイントを解説します。
失敗してもすぐに切り替えられるようになると、自分の行動や物事の捉え方が変わります。
ぜひ参考にしてください。
失敗を引きずる人と引きずらない人の違いは「失敗の受け止め方」
失敗を引きずる人とそうでない人の大きな違いは「失敗の受け止め方」です。
仕事をしていると成功もあれば失敗もあるため、うまくいかなかったときに落ち込むのは当然かもしれません。
ただ、同じ失敗でも受け止め方によって、その後の気持ちや行動に差が出ます。
すぐに気持ちを切り替えられる人は、失敗の原因について「全て自分が悪い」とは考えません。
仮に自分が原因だったとしても「上司への報告が少なかった」など客観的な事実から冷静に分析します。
早い段階で原因が見つかり、改善につなげられるため、失敗してもすぐに気持ちを切り替えられるのです。
一方、失敗を引きずる人は「自分が悪いから失敗した」「全て自分が悪い」と自分自身を責める傾向にあります。
「こんな人間だから失敗するんだ」など、根本的な自分の人格を否定し、ネガティブな感情を引きずるのが大きな特徴です。
このように、同じ失敗でも受け止め方によって大きな違いが出ます。
なぜ、いつも失敗を引きずるのか?
なぜ失敗をいつも引きずり、ネガティブな気持ちになるのでしょうか?
いつも失敗を引きずる大きな理由として挙げられるのは、次の2つです。
- 自己否定をするから
- 周りの目が気になるから
自分の性格や周りからの評価ばかりが気になるため、失敗したことが頭から離れず、引きずる傾向にあります。
失敗を引きずる理由の1つ目は、自己否定をすることです。
失敗をしたときに自己否定して自分を責め続けるため、すぐに気持ちが切り替えられません。
もちろん、仕事では自分の行動が原因で失敗することも多々あります。
しかし、失敗を引きずる人は過剰に自己否定をする傾向にあるため、他の人よりも落ち込む時間が長くなりがちです。
自己否定をする人の多くは、自分に自信がありません。
「自分はダメだ」と常に思っているからこそ、失敗したときに「やっぱりそうだった」とより強く思う傾向にあります。
失敗を引きずる理由の2つ目は、周りの目を気にすることです。
失敗を引きずる人は、常に周りの顔色を伺っている傾向にあります。
そのため、自分がミスをすると「周りに迷惑をかけた」「みんなにどう思われるだろう」と他人からの評価が気になるのです。
仮に自分のせいで失敗したとしても、思っているより周りの人間は気にしていません。
しかし、失敗を引きずる人は周りのちょっとした言動でも敏感に反応し「自分が悪いんだ…」と考えてしまいます。
失敗した後は、一層周りの目を気にして過ごすようになるため、ひどく気疲れするかもしれません。
失敗しても引きずらない4つのポイント
毎回失敗を引きずると、物事をネガティブに考える癖がつき、ストレスが溜まってミスを重ねる可能性があります。
失敗しても引きずらないためには、次に挙げる4つのポイントを心がけましょう。
- 行動に注目して失敗を分析する
- ときには「運のせい」にするのも大切
- 「0か100か」思考をやめる
- 自分に合ったリラックス方法をもつ
自分の内面的な部分ではなく行動に注目したり、すぐに心を落ち着かせる方法を用意しておいたりすることが大切です。
失敗したときは、自分の性格ではなく行動に注目して原因を分析しましょう。
自分の性格に目を向けると、欠点ばかりが見つかってネガティブな気持ちになります。
同じ失敗を繰り返さないためには、自分の行動に注目することで、客観的な視点から原因を探れるかもしれません。
たとえば「仕事の締切に間に合わなかった」という失敗をした場合、行動に注目すると次の原因が考えられます。
- 仕事に取りかかるのが遅かった
- 仕事が終わるまでの期間を甘く見積もっていた
- 報告を怠っていたため、やり直しに時間がかかった
行動に注目することで、ただ漠然と「自分が悪い」「ダメ人間だ」とネガティブ思考になることを防げます。
また、冷静な気持ちで失敗した事実と向き合えるため、同じことを繰り返さないよう対策を立てられることもポイントです。
失敗したときに「運が悪かったな」と、運のせいにすることも大切な考え方です。
同じ失敗を繰り返さないよう、原因を探ろうとする姿勢は大事なことかもしれません。
しかし「原因が見つからないと気が済まない」状態になると、結局「自分のせい」にしてしまいがちです。
失敗を引きずる人は、完璧主義だったり真面目な性格だったりすることが多い傾向にあります。
そうすると、何としても失敗の原因を突き止めようとした結果、自己否定をして苦しんでしまうのです。
全ての失敗に明確な原因があるとは限りません。
ときには「運が悪かったな」と考えることで気持ちを切り替え、新たな気持ちで再び頑張るようにしましょう。
物事を「0か100か」という基準だけで考えることをやめることもおすすめです。
失敗を引きずりやすい人は完璧主義な傾向にあるため、客観的に見て8〜9割達成していても納得できません。
自分の思い通りに物事が達成できたら100点、それ以外は全て0点と捉えてしまうのです。
このような「0か100か」思考から抜け出すために、結果ではなく過程に注目するようにしましょう。
たとえば「半年後に5キロ痩せる」という目標を立てたとします。
このとき「5キロ痩せたかどうか」という結果ではなく、それまでの過程で「何ができたか」に注目するのがポイントです。
具体的には以下の内容が挙げられます。
- 今日は30分ウォーキングができた
- 家で筋トレをした
- おやつを我慢した
些細なことでもかまわないので、目標達成に向けて自分ができたことについて振り返りましょう。
「できたこと」に注目することで自分のプラス面に意識が向き、少しずつ自信をつけられます。
仮に「5キロ痩せた」という結果が出せなくても、失敗を引きずらなくなるため、おすすめです。
考え方や行動を変えたところで、失敗したときにどうしても落ち込む場面があるかもしれません。
そんなときは、失敗を引きずる気持ちから、心を落ち着かせるためのリラックス方法を実践しましょう。
失敗が頭から離れないとネガティブな気持ちになるだけでなく、ストレスが溜まって体に不調をきたす可能性もあります。
そこで、失敗に向けられている意識を別のところに向けるためにも、リラックス方法を試すことが大切です。
リラックス方法には、深呼吸やストレッチなど簡単なものから、自分の気持ちを書き出すなどさまざまな方法があります。
自分に合ったリラックス方法を用意しておくと、たとえ失敗しても短時間で気持ちを切り替えられるようになるかもしれません。
まとめ:失敗も、失敗する自分も悪くない!上手に受け止めて気持ちを切り替えよう
失敗を引きずる人と、そうでない人との大きな違いは「失敗の受け止め方」です。
失敗したときに、自己否定をしたり周りの目を気にしたりすると、自分の欠点ばかりが気になり気持ちを切り替えられません。
失敗を引きずらないためには、自分の性格ではなく行動に注目し、冷静に原因を分析することが大切です。
また、ときには運のせいにするなど、失敗の受け止め方を変えるとネガティブな感情に引きずられなくなります。
失敗は成功の糧となる貴重な経験であるため、自分を責める必要はありません。
失敗を上手に受け止めて、前向きな気持ちに切り替えられるよう、今回解説したポイントを実践してみてください。