「すぐマウントを取ってくる人がいてめんどくさい」
「向こうがミスしたのに絶対認めないし、自分のせいにされてつらい」
「プライドが高い人とどうやって付き合えばいいの?」
プライドの高い人が身近にいると、マウントを取られたり何を言っても反論されたりしてストレスが溜まりますよね。
接し方を間違えると「敵」とみなされ、執拗に嫌がらせを受けてしまうかもしれません。
この記事では、プライドの高い人がめんどくさいと思われる特徴や裏に隠された心理、接し方のコツについて解説しています。
「プライドの高い人が相手でも、ストレスなく付き合いたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
プライドが高い人のココがめんどくさい!
プライドの高い人が「めんどくさい」と思われる特徴は次の4つです。
- 他人を見下し、マウントを取ってくる
- 嫉妬や対抗意識が強すぎる
- 自分の非を認めず、人のせいにする
- 意地でも自分の主張を曲げない
身近にプライドの高い人がいる場合、上記の特徴に当てはまっている可能性があります。
プライドの高い人は他人を見下し、マウントを取ってきます。
プライドが高い人の多くは、自分を過大評価する割に実績や能力が伴っていません。
しかし、理想と現実の自分がかけ離れていることを認められず、不安を打ち消すために他人を見下してしまいます。
マウントを取り自己評価を上げることで安心感を得ようとする点は、プライドが高い人の大きな特徴です。
相手のコンプレックスを刺激したり、煽るような言動で苛立たせたりするため「めんどくさい」と思われてしまいます。
プライドが高い人は周りの人が自分よりも優れており、幸せそうにしている姿を見ると、嫉妬心や対抗意識を強くもちます。
周りが自分より上になるのが許せないため、他人の些細な一言や行動にとても敏感に反応します。
自分よりも仕事ができたり、高価な物を持っていたりすると嫉妬心をむき出しにして攻撃するかもしれません。
嫉妬や対抗意識が強すぎるあまり、陰湿な嫌がらせをする人もいるため要注意です。
嫉妬や対抗意識から相手を攻撃するのは、自分よりも上の人間がいることでプライドが傷つくことを恐れているためです。
自分が傷つく不安から相手を攻撃してしまうため、行動面だけを見ると非常にめんどくさく感じられてしまいます。
プライドが高い人は、自分の非を認められず人のせいにする癖があります。
それは、自分の非を認めてしまうと「完璧な自分」という理想像が崩れる可能性があるためです。
自分に対する理想が高いだけに、問題が起きても「こんなミスをするはずがない」と素直に非を認められません。
人間は誰しも未熟な部分があって当然ですが、プライドが高い人ほどその事実を受け入れられないのです。
自分の非を認めず、責任転嫁することでプライドは傷つかず心の安定を保つことができます。
本人にとっては、プライドが傷つく不安から逃れるための行動ですが、素直に謝れないので周りと何度も衝突してしまいます。
プライドが高い人から「お前のせいだ」と責められることもあるため、めんどくさい存在となるのです。
プライドが高い人は、簡単に自分の主張を曲げようとしません。
自分は誰よりも優れており、特別扱いをされて当然であるため「なぜ相手に合わせなければいけないのか」と考えています。
たとえば仕事などで話し合いをするとき、大抵の人は妥協点を見つけようとお互い歩み寄ろうとします。
しかし、プライドが高い人は相手に合わせることを「負け」と捉えるため、こちらが歩み寄っても聞く耳をもとうとしません。
最悪の場合、こちらが折れたとき「自分は正しかった」という態度を取ることもあります。
プライドの高い人が主張を曲げない理由は、相手の意見を受け入れることで自分が不利になりたくないためです。
「相手の意見を受け入れたら自分が見下されるのでは」という不安から、聞く耳をもたずに主張を押し通そうとします。
プライドが高い人との話し合いは一向に進まず、こちらが折れるしかない場合も多々あるため、めんどくさいと感じてしまいます。
プライドが高い人の裏に隠された心理
プライドの高い人が見せる行動には、以下のような心理が隠されています。
- 他人を信頼できない
- いつまでも特別扱いされたい
- 自分に自信がない
プライドが高い人の裏に隠された心理を知ることで、接し方のヒントが見えてくるかもしれません。
プライドが高い人は基本的に他人を信頼できず、周囲の人間を「勝ち負けを競う敵」と決めつける傾向にあります。
他人を敵だとみなしているからこそ、自分よりも優れた人間がいたら徹底的に攻撃して優位に立ちたいのです。
プライドが高い人は他人から指摘を受けたときも、不信感から「自分に悪意がある」と思い込む可能性があります。
こちらが善意で言ったつもりでも、プライドを少しでも傷つけると「敵」とみなされてしまうため、言動に気をつけましょう。
プライドが高い人にとって他人は「自分の地位やプライドを脅かす存在」であるため、不信感をもってしまいます。
プライドが高い人は「いつまでも特別扱いされたい」と考えています。
高学歴や美貌、コネなどのおかげで特別扱いを当然のように受けてきた経験があると、この傾向が強まります。
高学歴で周囲から尊敬されたり、美貌のおかげで異性にもてはやされたりする経験があると、その高揚感から抜け出せません。
特別扱いされたのが数十年前の出来事であっても「今も当然同じ扱いを受けるべきだ」と考えてしまいます。
昔と違い、特別扱いされない現在の自分を受け入れられないため「周りがおかしい」と攻撃するのです。
プライドが高い人は、特別扱いされたい思いが強すぎるあまり、マウントを取ったり他人を攻撃したりしてしまいます。
プライドが高い人は、周囲を攻撃するなど大きな態度や行動をとりますが、実は自分に自信がありません。
理想に見合う実績や能力をもたない自分に劣等感を抱き、周囲にどう思われているか常に不安な気持ちでいます。
自分に自信がない人の原因などは、以下の記事で解説しています。
プライドの高い人が能力をアピールしたり主張を押し通したりするのは、劣等感や不安な気持ちを隠すためです。
相手を攻撃したり自分の非を認めなかったりすることで、これ以上不安が大きくならないように気持ちを保とうとしています。
プライドが高い人は自分に自信がないからこそ、それを隠すために大きな態度や行動をとります。
プライドが高い人に対してやってはいけない対応
プライドが高い人にやってはいけない対応が次の3つです。
- こちらも感情的になる
- 相手の機嫌を取ろうとする
- 相手の言動や行動を無理やり変えようとする
プライドが高い人と話す場面では上記の3点に気をつけ、上手に対応しましょう。
プライドが高い人の言動に苛立っても、こちらが感情的になってはいけません。
感情のまま言い返すと、プライドが高い人はこちらを「敵」とみなし、さらに攻撃的になります。
プライドの高い人が自慢話をしたり他人を見下したりしても、怒りをぐっとこらえて聞き流しましょう。
「あなたは間違っている」と相手の勘違いを正そうとすることは、時間とエネルギーの無駄になりかねません。
プライドが高い人と上手に付き合いたい場合は、相手の言動に対して感情的にならないことが大切です。
プライドが高い人に対して感情的になってはいけませんが、過度に機嫌を取る行為にも注意が必要です。
無理やり機嫌を取ると相手に不審がられたり、自分を苦しめたりする可能性があります。
プライドが高い人は常に周りから称賛されたいと思っているだけに、相手の言葉を敏感に察知します。
機嫌を取ろうとして思ってもいないお世辞を言うと、プライドが高い人は本心に気づき怒り出すかもしれません。
仮に怒られなかったとしても「この人に話せば欲求が満たされる」と頻繁に愚痴や自慢話に付き合わされる可能性もあります。
相手と上手に付き合うために機嫌を取ることは大切ですが、やり過ぎて自分を苦しめないように注意しましょう。
プライドが高い人の言動や行動を無理やり変えようとする対応もおすすめしません。
プライドの高い人が近くにいると、マウントを取られたり責められたりしてストレスが溜まります。
しかし、相手を変えようと頑張ったところで結果的にストレスが大きくなるのは自分自身です。
プライドが高い人の考え方や行動を変えようとして意見を言うと、相手は聞く耳をもつどころか攻撃してくるかもしれません。
相手に意見したことで「敵」とみなされ、長期間にわたって嫌がらせを受ける可能性もあります。
何より「相手に変わってほしい」と思っていても成果が出ないのは、想像以上に大きなストレスです。
相手と関係が悪くなるどころか、自分の精神状態も悪化するため、言動や行動を無理やり変えようとするのはやめましょう。
プライドが高い人との付き合い方
プライドが高い人と上手に付き合う方法は次の4つです。
- 意見や指摘をするときは相手に見つけてもらう形にする
- どうしても注意する必要があるときは、行動に的を絞る
- 頼みごとをするときは「特別感」を出す
- 相手に合わせつつ、自分なりの解釈を示す
プライドが高い人の言動や行動に流されず、相手の特徴に合わせた付き合い方をしましょう。
プライドが高い人に意見や指摘をするときは、相手に見つけてもらう形にしましょう。
プライドの高い人が仕事でミスをしたとき、そのまま指摘しても人のせいにしたり反発したりするかもしれません。
ミスを指摘する際は、こちらから言うのではなく相手が自然と見つけられるように仕向けましょう。
たとえば「確認お願いします」と言って作業内容のチェックを促すと、自分のミスに気づきやすくなります。
プライドが高い人は他人から指摘されると非を認められませんが、自分で見つけたミスはすぐに直せるかもしれません。
どうしても意見や指摘をする必要がある場合は、相手の人格を攻撃していると受け取られないよう言葉に気をつけましょう。
指摘する際のポイントは、相手の性格や考え方ではなく行動に的を絞ることです。
指摘の仕方としては、具体的に以下の内容が挙げられます。
- 「遅刻の連絡がないと、取引先に迷惑がかかる」
- 「ミスをするのは仕方ないが、報告をくれないと部署全体の業務が滞る」
相手の行動によって周囲にどんな影響があるかを具体的に伝えると、謝罪はなくても次回から改善されるかもしれません。
プライドが高い人は「自分が責められている」と少しでも感じると攻撃的になる傾向にあります。
指摘する際は前置きとして「いつも頑張っているね」など相手を認める言葉を伝えると、トラブルを防げる可能性が高まります。
プライドが高い人に頼みごとをするときは「あなただからお願いした」と特別感を出しましょう。
プライドが高い人は他人への不信感から「頼みごとを聞いたら自分が下に見られる」と快く引き受けられません。
そこで、次のような言葉で特別感を出した上で頼みごとをすると、引き受けてくれる可能性が高まります。
- 「この仕事はあなたにしかできないと思ったの」
- 「これを頼めるのはあなたしかいないと思ったんです」
- 「あなたはいつも仕事が早いから、これはぴったりだと思う」
相手のプライドを尊重しながら少し大げさに褒めて依頼すると、すんなり受け入れてくれるかもしれません。
プライドが高い人は褒められることで存在価値を認められ、特別扱いも受けられるため、お互いに気持ちよく付き合えます。
プライドが高い人と会話をするときは、相手に合わせつつ自分なりの解釈を示しましょう。
相手の発言に全て同調することなく、自然と自分の意思を伝えられるため、比較的ストレスなくコミュニケーションをとれます。
プライドが高い人は自慢話だけでなく、他人に対する批判を頻繁にします。
相手の話に全て同調すると、トラブルが起きたとき「お前も一緒に批判しただろう」と責任転嫁をされるかもしれません。
トラブルを防ぎ、ストレスを軽減して会話するためには、相手の気持ちに理解を示しつつ自分なりの解釈を伝えることが大切です。
たとえば、プライドの高い人が同僚に対して「あいつは仕事が遅くて足手まといだ」と批判していたとします。
このとき、まずは「たしかにあなたは仕事が早いから、苛立つ気持ちはわかる」と相手の気持ちに理解を示しましょう。
加えて「上司は部署全体の効率化を図るために、あえて時間のかかる仕事を割り振ったんじゃないかな」と伝えます。
相手の気持ちに共感した上で「こういう見方もある」と自分なりの解釈を伝えると、反感を買わずに会話を進められます。
プライドが高い人の考えを真っ向から批判しているわけではないため、トラブルにもなりにくいでしょう。
まとめ:プライドが高い人の勢いに流されず、上手に付き合おう
プライドが高い人は、マウントを取ったり自分の非を認めなかったりと「めんどくさい」と思われる点が多々あります。
しかし、行動の裏には他人に対する不信感や自信のなさが隠れています。
プライドが傷つくことへの恐れから、他人に攻撃的になってしまうのです。
プライドが高い人に対して、こちらも感情的になったり無理やり行動を変えさせたりしてはいけません。
意見や指摘があるときは相手に気づかせるようにするなど、プライドが高い人の勢いに流されず、上手に付き合いましょう。