「職場で陰口ばかり聞かされるのがつらい」
「陰口を言う人と、どう接したらいいのかわからない」
「陰口を聞いていると、自分も悪者になるようで嫌な気持ちになる」
このような悩みをお持ちではありませんか?
陰口を言う人が職場にいると、同僚の嫌なところが目についたり、自分も言われていないか不安になったりしますよね。
陰口で職場の空気が悪くなることもあり、険悪な雰囲気から仕事に行く気力を失うことがあるかもしれません。
この記事では、職場で陰口を言う人に隠された心理や、陰口を言ったり自分が言われたりしたときの対処法について解説します。
「人の陰口を聞くのがつらい」「陰口を気にせず仕事したい」という人は、ぜひ参考にしてください。
なぜ陰口を言うのか?隠された心理とは
陰口とは、特定の誰かについて、その人がいないところで言う悪口です。
職場で陰口を言う人には、次に挙げる3つの心理が隠されています。
- 相手よりも優位になって安心したい
- 陰口でストレスを解消したい
- 周りから認められたい
陰口を言う人は、相手を批判するため自信があるように見えますが、実は劣等感から不安を抱えていることが多々あります。
陰口を言う人には、相手の評価を下げることで自分の立場を優位にし、安心したい気持ちが隠されています。
陰口を言う人の多くは何かしらのコンプレックスを抱えており、自分に自信がありません。
そこで不安を解消するために、努力で評価を上げるのではなく、周囲の人間を落とそうとする傾向にあります。
陰口を言うことで「自分は大丈夫」「あの人よりは上だ」と安心できるため、無意識に他人の粗探しをするのです。
また、自分の発言に誰かが共感してくれると仲間意識が芽生えるため、周囲の人と仲良くなるために陰口を言うこともあります。
日頃のストレスを解消するために、陰口を言っていることもあります。
仕事で不満やストレスを感じたときは、趣味を楽しんだり誰かに相談したりして解消するのが一般的な方法です。
しかし、陰口を言う人は不満やストレスを適切な方法で解消できず、周囲に攻撃することで発散します。
特定の誰かを悪者に仕立て上げ、陰口を言うことで気分をスッキリさせるため、その感覚が癖になると厄介です。
この場合、相手が退職や異動をしても、すぐに新しい陰口の対象を見つけるため、自分がターゲットにされる可能性もあります。
「周りから認められたい」という強い承認欲求を満たすために陰口を言う場合もあります。
陰口を言う人は自信がないため、自分が周りに必要とされているか常に不安を抱えています。
それを払拭するために、陰口を言うことで周りに共感してもらい、承認欲求を満たそうとするのです。
陰口に同調する人がいると「陰口を言うと認めてもらえる」「自分の存在価値はここにしかない」と勘違いする可能性もあります。
相手を喜ばせるために陰口がエスカレートする場合もあるため、巻き込まれないように注意しましょう。
職場で陰口を言う人がいたときの対処法
自分がターゲットでなかったとしても、陰口を聞くのはあまり気分がよくありません。
ストレスを抱えないためにも、職場で陰口を言う人がいたときは次の2つの方法で対処しましょう。
- 陰口には同調せず、スルーする
- 相手を褒める話題に切り替える
ポイントは、相手の陰口を否定も肯定もせずに対処することです。
陰口には同調せず、スルーできると相手と敵対せず、自分も不快な気分にならずに済みます。
誰かの陰口を聞いたとき「わかる!」「私もそう思う」と同調すると、相手はあなたを仲間と認識するかもしれません。
また、陰口に同調したことが周囲にばれると、関係が悪くなったり職場にいづらくなったりする可能性もあります。
そのような状況を回避するためにも、陰口には同調せず、スルーしましょう。
たとえば、誰かの陰口を聞いたときは同調せずに「◯◯さんはそう思うんだね」とだけ伝え、それ以上触れないようにします。
その後まったく別の話題に変えるなどして陰口をスルーすると、相手は「つまらない」と感じ、自然に離れていくかもしれません。
「陰口は聞きたくない」と言葉で伝えなくても、同調せずスルーできると陰口を聞かされる頻度は減るため、おすすめです。
陰口を聞いたとき、相手を褒める話題に切り替えて承認欲求を満たす方法も効果的です。
陰口を言う人は自分に自信がなく「周りに褒められたい・認められたい」と思っていることが多々あります。
しかし、陰口に同調して相手の欲求を満たすと、言動がエスカレートする可能性があります。
陰口には同調せずに相手を褒める話題に切り替え、ポジティブな形で承認欲求を満たすことが大切です。
具体的には次のような内容が挙げられます。
- 「そういえば、この前の資料とてもわかりやすかったよ」
- 「いつも周りをよく見て動いてくれるおかげで、仕事が進めやすいです」
陰口を言ったことや内容ではなく、普段の行動から褒めるポイントを見つけて相手に伝えるようにしましょう。
前向きな言葉で相手の欲求を満たすと、満足して陰口が減るかもしれません。
ただし、大げさに褒めると次はそれが目的で執拗に話しかけられる可能性もあるため、褒めすぎには気をつけましょう。
自分が陰口を言われたときの対処法
陰口を言う人が職場にいると、ときには自分がターゲットにされることもあります。
自分が陰口を言われたときの対処法は、次の3つがおすすめです。
- 「全員から好かれるのは無理なこと」と割り切る
- 陰口がひどいときは上司に相談する
- 転職を検討する
基本的には陰口を気にせず過ごすことが大切ですが、耐えられない場合は相談したり転職を考えたりしましょう。
陰口を言われた事実や内容にとらわれず「全員から好かれるのは無理なこと」と割り切りましょう。
「周りから嫌われたくない」「よく思われたい」という気持ちは多くの人が抱いているものです。
しかし、人にはさまざまな価値観があるため、自分を気に入ってくれる人もいれば、毛嫌いする人もいます。
どんなに頑張っても、自分を嫌う人は一定数存在する事実を受け止め「仕方ない」と割り切る考え方も大切です。
この考え方をもつと、陰口を言われても「この人とは合わないんだな」と割り切ることができて、気持ちが楽になります。
陰口が止まらず、嫌がらせが増えるなど深刻化する場合は上司に相談しましょう。
いくら気にしなくても、集団で陰口を言われたり仕事に支障が出るほどの嫌がらせを受けたりすると、ストレスは溜まります。
ストレスが溜まると気持ちもネガティブになるため、仕事に行くこと自体がつらくなるかもしれません。
会社に信頼できる上司がいる場合、相談することで味方になってくれたり、新たな視点からアドバイスがもらえたりします。
一人で問題やストレスを抱えると、事態がさらに悪化する可能性もあるため、そうなる前に上司に相談し、負担を軽くしましょう。
「相談できる上司もいない」「どうしても職場にいるのがつらい」という場合は環境を変えるためにも転職を検討しましょう。
会社によっては人事異動で陰口を言う人と離れる可能性もありますが、異動時期まで耐えられない人もいるかもしれません。
そこで、陰口によるストレスで休職や退職に追い込まれる前に転職を視野に入れると、それだけで心に余裕が生まれます。
すぐに転職しなくても、求人サイトを見たり、転職エージェントに登録したりするだけでもかまいません。
自分の市場価値や次にやりたい仕事を見つけておくと「この会社にしがみつく必要はない」と思えるようになりますよ。
まとめ:人の陰口は相手にせず、心に余裕をもって過ごそう
陰口を言う人は自分に自信がなく、不安を抱えているため、それを解消するために誰かを悪く言っていることが多々あります。
陰口を聞いたときは、相手に同調せず、スルーしたり違う視点から褒めたりする方法がおすすめです。
自分が陰口のターゲットにされたときは、割り切った考え方も大切ですが、どうしてもつらいときは上司に相談しましょう。
それでも改善されない場合は転職を検討することで、心の負担を軽くして仕事に取り組めるようになります。
人の評価を下げる陰口は相手にせず、心に余裕をもって職場で過ごしましょう。